万年青の日常管理を初心者の方向けに解説

引越し万年青や、お祝い事(縁起物として、長寿や子孫繁栄の象徴)で万年青を頂いたり購入した方が、初めて自宅に万年青を迎え入れた時に、どのようにお世話したら良いのかを分かりやすく解説していきます。

万年青の置き場所

引越し万年青

引越し万年青の場合は、真っ先に家の中に運び込むと良いと言われています。
置き場所は、鬼門となる北東(家の中)に置いたり、敷地の北東の地面に直接植え込む方が多いようです。また、気の通り道である玄関に置くのも良いようです。
6月頃から10月頃のお休みの日には、午前中の日が当たる風通しの良い場所で日光浴させてあげると良いです。(住宅事情や家族状況によりますが、可能であれば、この期間は毎日でも大丈夫です。)その際、午後の直射日光は当てないようにしてください。

お祝い万年青

昔から縁起ものと言われていて、長寿祝いや、繁栄、赤い実の付いた万年青は子孫繁栄の象徴とされてきました。
こちらの場合は家の中であれば、直射日光が一日中当たるような場所を避ければ、普段はお好きな所に置いて、6月頃から10月頃のお休みの日には、午前中の光が当たる風通しが良い場所で日光浴させてあげると良いです。(住宅事情や家族状況によりますが、可能であれば、この期間は毎日でも大丈夫です。)その際、午後の日差しを当てないようにしてください。

水やり

水は季節によって頻度を変えますが、基本は乾いたら水をあげると覚えておけば大丈夫です。
お住いの地域によって、気温や湿度が違うので、何日おきにと言うよりは、植木鉢の表面が乾いてきたら、水をあげます。ジョウロなどで水流を優しくして、植木鉢の底から水が流れ出る位たっぷりとあげてください。鉢の下皿に溜まった水は後で捨ててください。
水をあげる時間帯は、夏場は朝か夕方の涼しい時間で、春、秋、冬は大体の時間帯を決めてあげれば大丈夫かと思います。

肥料

肥料は固形と液体があります。万年青の数が少ないうちは、固形肥料の方が無駄にならなくて良いかと思います。
ホームセンターなどで、「発酵油かす」の小さい袋が300円前後で購入できます。この固形肥料を植木鉢の用土の上に2個(左右か前後)乗せて、少しぎゅっと押して安定させます。
春に2個あげたら、秋に新しい肥料2個と交換して、春と秋に毎年新しい肥料と交換してください。植え替えをする際は、植え替えた後に新しい肥料をあげると良いです。

植え替え

植え替えは、できれば年に一回、少なくても2年に一回は行うと良いです。
春か秋のどちらかのお彼岸の頃に毎年植え替えると良いと思います。
万年青の根が用土の上に出てきているようならば、今までの植木鉢よりも一回り大きな物に変えてあげた方が良いかと思います。
古い鉢から出した万年青は、洗面器やバケツに水をはって、根っこの部分を水の中でジャブジャブと上下に降って古い根や汚れなどをとります。
この時に根っこがふわふわしている物は取り除きます。
用土は、ホームセンターの園芸コーナーで、鹿沼土(かぬまつち)と軽石を購入して、5:5の割合にして植えてあげます。肥料は、この時に新しいものをあげます。

重要

植え替えた後は、必ず水をかけます。
新しい用土で植え替えた時は、水をかけると植木鉢の下から濁った水が出てきます。この新しい用土の細かい粉が万年青には良くないので、水やりの方法と同じやり方で、ジョウロなどで水流を優しくして、濁った水が出なくなるまでかけてあげます。これを三回繰り返してあげると良いです。

万年青の病気と虫予防

万年青を迎え入れてすぐは、病気や虫などはないと思いますが、予防のために春と秋の年に2回消毒、殺菌してあげると良いと思います。植え替えした時は植え替えの後にしてあげます。
虫には「マラソン」殺菌には「ダイセン」が良いかと思います。この2つは混ぜて使用できるのでおすすめです。
どちらもホームセンターで購入できます。
規定の希釈で作りスプレーボトルなどに入れて、万年青の葉から液が垂れない程度に噴霧してください。


万年青の日常の管理の仕方を、初心者の方がやりやすい方法で、分かりやすく解説しました。
植え替え方法や用土、肥料などはもっと細かい方法もありますので、また改めてそれぞれを記事にしていきたいと思います。